BTOパソコンと既製品パソコンとの違いやメリット、デメリットの紹介

2021年1月2日

 

「パソコン販売のサイトとか見てるとたまにBTOパソコンって聞くけど、店で売ってるのとなにがちがうの?」
「BTOパソコンってそもそも何だろう?自作とも違うんだよね?」

 

今回はこのような疑問や悩みについてお答えしていきます。

 

パソコンを初めて購入される方や、利用されてる多くの方はお店に並べられてるメーカー製(SONY、NEC、Panasonic等)パソコンを思い浮かべると思います。

他にも知識のある方であれば自分でパーツを買ってきて組み立てる「自作」という方法もあります。

その他に、現在一般的になってきているのが「BTO」パソコンの購入です。

この記事ではBTOパソコンとはなんなのか?どんなメリット、デメリットがあるのかを解説していきます。

執筆している私はパソコン販売やサポートを10年以上にわたって経験してきていますが、所属していた会社がBTOも扱っていて実店舗も持っていたので解説や受注代行もよく受けていました。

なのでBTOに関する知識も確かなものだと自負しています。読み進めていただければきっとBTOのことが分かるようになりますよ。

それでは本文へどうぞ。

 

BTOパソコンとは「受注生産」される購入前のカスタマイズが可能なPC

 

BTOとはBuild to Order(受注生産)の頭文字を取ったもので、ユーザーからパソコンの注文が入ってから組み立てを行うパソコンのことを指しています。

ですが最近は、ゼロからの組み立てだけでなくある程度の形になっているテンプレからカスタマイズするケースが一般的になってきています。

 

購入は通販がメイン、BTOを扱っている実店舗からの発注も可能

 

受注生産という性質上、主な展開はオンラインショップになりますがBTOを扱っている直営店舗の場合はお店からでも注文できます。

店員さんに相談すれば受注代行をやってくれるところもあります。というか、私のいたお店がこんな感じでしたね。

パソコン工房

マウスコンピューター / TOP

ドスパラ

といったお店がありますが、一度ご覧いただくなら特におすすめなのは「パソコン工房」です。

なぜなら、全国に店舗展開をしているためBTOについての直接の質問がしやすいので初めてBTOパソコンの購入を考えてる方にはうってつけです。

私は岐阜県の片田舎に住んでいますがそんなところからでも行けるお店があるくらいなので、あなたの近所でも見たことがあるのではないでしょうか?

ちなみに、macもアップルオンラインストアのモデルはカスタマイズできるため、これもBTOパソコンと言えますね。

 

購入前にカスタマイズが可能

 

BTOの特徴の一つですね。

まずはこの辺かな?と思う製品を選んだらそこから細かくカスタマイズの注文が出来ます。

「CPUを変える」「メモリを増やす」「HDD→SSDに変える」「SSDをもう1台増やす」「グラボはいらない」等々細かく変えることが出来ます。

勿論、無理にカスタマイズしなくともこのままで問題ないと思えばそのまま購入してしまうことも出来ます。

自分の用途に合わせて安価~高価なパソコンまでなんでもござれなのがBTOです。

 

BTOパソコンのメリットとデメリット

 

BTOパソコンとメーカー既製品パソコンを比較しながらメリットとデメリットを説明していきます。

まずは分かりやすくするためにざっくりと比較表を作成しました。

この表をご覧いただければBTOパソコンの特徴を知ることが出来るでしょう。

 BTOパソコンメーカー既製品パソコン
価格★★★★★ 安価★★☆☆☆ 高価
拡張性★★★★★ 高い★☆☆☆☆ 低い
納期受注生産のため
約1週間
店舗在庫があれば
即持ち帰れる
壊れた時のサポートメーカー修理
 
自分で部品交換修理も可能
(サポート期間が切れてから推奨)
メーカー修理のみ
返品の可否原則的に不可返品可能

BTOパソコンとメーカー既製品パソコンを比較した場合、価格と拡張性で勝り、納期と返品の可否で劣るという結論になります。

サポートについては上級者向けになるので「こんなことできるんだ」程度の認識で構いません。

 

メリット

 

コスパ最強(重要)

 

コスパの良さは特筆すべきポイントです。

主な要因は在庫を抱えるリスクがほぼないことと、初期インストールされているソフトがOS付属のソフトのみという2点です。

ぶっちゃけ単純な金額だとメーカー既製品と比較した場合30%~50%ほど安くなります。

受注生産のためBTOの場合はパーツごとに在庫を持っています。なので流用しやすい汎用性の高いパーツは多めに所持して、汎用性の低いパーツは少なめに持つというコントロールが出来ます。

メーカー既製品の場合はパソコン1台単位での在庫となりますので、人気のないモデルの場合でも値下げをするくらいしか売り切る方法がありません。

初期ソフトについては両方を見比べてみると分かりやすいのですが、メーカー既製品の場合はすでにデスクトップに10個以上ものショートカットが作成されていて使いもしないソフトが沢山入っています。

価格にはもちろんそのソフト代も入っていますのでその分価格は上がるのが道理です。逆にBTOはあっても4個くらい、ものによっては最初はゴミ箱しかない何も入っていない状態です。

 

好きなようにカスタマイズできる

 

既に挙げていますが、購入時にカスタマイズが出来るのもポイントです。

細部までカスタマイズして痒い所にも手の届くパソコンに仕上げることが出来ます。

逆にメーカー既製品の場合はすでに完成形になっており、事前カスタムは当然、購入後であってもせいぜいメモリの追加くらいしかできません。

 

【デスクトップ限定】知識があれば更にカスタマイズできる(注意:改造に当たるので保障はなくなる)

 

デスクトップ限定ですが、BTOは購入後であってもカスタマイズが出来ます。

現状の性能では満足できなくなったときにパーツをアップグレードしたり、容量が足りなくなったらHDDやSSDの追加が出来ます。

これは自作の知識が必要になりますので上級者向けになりますが、出来るようになると更にコスパがよくなりますよ。

なぜなら、本来であれば性能に不満が出たらパソコンは丸ごと買い替えになるのですが、必要な部分だけパーツを取り換えながら使うのであればその部品代だけで収まります。

ですが、これはノートPCでは出来ないやり方ですのでご注意です。

ノートの部品は一般的に出回っていないため交換難易度が非常に高いからです。

付け加えると、購入時の仕様から変更する「改造」に当たるため保証期間があっても保障がなくなってしまいます。もし交換したいのであれば保証期間が切れてからか、保証がなくなるのを承知の上で行うことになります。

 

デメリット

 

初心者には分かりにくい

 

BTOという聞きなれない名前と、同じような見た目のラインナップ、カスタマイズ時のパーツの型番表記等、初心者の方ではわかりにくい部分がまだまだ多いのが実情です。

とりあえずはカスタマイズは無しにしてそのまま購入するのが無難でしょう。他には迷ったら店舗やサイトで紹介されている売れ筋モデルを買うのも手段です。

私のブログでも【簡単:初心者必見】パソコンの価格を目安にした選び方で価格を目安にしたパソコン選びの記事を書いています。

当記事はBTOモデルを基準にしているため、もし参考情報が欲しい方は読んでみてはいかがでしょうか?

 

原則的に返品不可

 

受注してから生産に入るという特性上、原則的に受注後のキャンセルはそのまま在庫を抱えることになるため受けられません。

そのため、BTOパソコンはその性質上返品対応ができないことがほとんどです。

中には一定の手数料を支払うことでキャンセルをすることができるショップもありますが、何万円も支払わなければならず割に合うものではありません。

購入時にしっかり吟味するのが大切ですね。

購入時にキャンセルについての注意書きや、店舗の場合はスタッフから「キャンセル不可」の旨が伝えられるはずなので聞き逃さないようにしましょう。

 

納品まで数日要する

 

受注生産の形態をとっている以上、手元にパソコンが届くに大体1週間はかかるとみておきましょう。

メーカー既製品の場合は完成品がお店に並んでいるので、在庫さえあればその場で即持ち帰ることが出来ます。

急ぎでほしいという場合は納期については注意が必要です。

 

まとめ:BTOパソコン店頭販売パソコンとの違いやメリット、デメリットの紹介

 

  • BTOパソコンとは「受注生産」される購入前のカスタマイズが可能なPC
  • コスパの良さと拡張性の高さが大きなメリット
  • 原則返品不可、手元に届くまで1週間は見ておく必要あり

 

今回はBTOとはなにか?そのメリットとデメリットをメーカー既製品との比較で解説しましたが如何でしたでしょうか?

この記事を通して、BTOというものがどんなものかが分かっていただけたのではないかと思います。

あまり聞きなれない言葉ではありますがパソコン選びで正しく用いれば、安価で高性能なパソコンがお得に入手できますよ。

ぜひここでの知識を生かして快適なパソコンライフを送ってください。

 

 

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