【パソコン初心者の方向け】ベンチマークとはなにかについて解説します
「パソコンでゲームをやりたいなって思ってます、そこで時々ベンチマークって言葉を聞くんだけどそもそも何に使うものなんでしょうか?」
今回はこのような疑問や悩みについてお答えしていきます。
パソコンの専門店や、販売サイト、比較サイトなどを見るとよく「ベンチマーク結果」とか「スコア比較」といった見出しで比較表が出ているのを見たことがあるかと思います。
今回の記事ではそもそもベンチマークってなんぞ?というテーマでお話していきます。
この記事を読んでいただければベンチマークの意味や使い方、基本的な見方が分かるようになるでしょう。
記事を書いている私はパソコン業務歴10年以上の自作PCユーザーで、ゲーム大好きな引きこもり属性です。
仕事にプライベートにとパソコンが関わることが非常に多く、ベンチマークも色々な利用の仕方をしてきましたので、知識や経験は人並み以上にはあると自負しています。
それでは早速本文へ進みましょう。
ベンチマークとは?【答え:パソコンの性能を計測するものです】
ベンチマークとは、本来の意味は何かを比較する時に利用する水準・基準を示す言葉ですが、PCの世界では「性能テスト」「性能測定」の意味で使われます。
具体的に言うと専用のソフトウェアを使用して特定の環境下においてパソコンの持つ性能をスコア化したものです。
ゲーム等であれば、ゲームタイトルごとにベンチマークソフトが用意されていることもあり起動するとムービーを読み込み負荷を掛けてスコアを計測します。
そしてそのスコアを比較して客観的にパソコンの性能を測ったり、ゲームプレイができるかどうかを判断したりするのに使用するのがベンチマークの主な使い方です。
環境によっては異なる結果も出るため、多少の誤差はあるものの、ムービーのカクつき具合や数値の大小として、目に見える形で表示されるので直感的に性能が理解しやすくなります。
使い方を覚えていくと便利に感じるようになっていくでしょう。
CPUやグラフィックボードを主に測定すソフトが多いですが、HDDやSSDといったストレージの読み込みと書き込みの速度を計るものもあります。
ベンチマークの使い方【実際にパソコンの性能を計測してみよう】
では一つ、パソコンの性能を測定してみましょう。
私が持ってる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」です。
興味のある方はこちらの公式サイトからダウンロードできます。
- 実際にページに移動して下へスクロールしていくと「ダウンロード」と書かれたボタンがあるのでダウンロード。
- そして、圧縮ファイルが出来るので適当な場所で解凍します。
- 「ffxvbench_installer.exe」というファイルが出てくるのでダブルクリックしてインストールします。
- インストールが完了したら自動で起動します。
起動するとこんな画面になります。
このまま右下の「スタート」をクリックすれば測定開始です。
開始したら終了結果が出るまで一切操作はしないようにしましょう。余計な負荷がかかって正しい計測結果がでなくなります。
因みに左下の赤い囲いの白文字はそのパソコンが搭載している「OS」「CPU」「グラフィックボード」の名前です。
私のパソコンだと「OS:windows10」「CPU:Core i7-9700K」「グラフィックボード:Geforce RTX 2070」ということが分かるようになっています。
測定は約6分ほどです、途中は割愛して結果だけ出しますと。
こんな結果が表示されます。私のパソコンの性能だとスコアは「8680」評価は「快適」となりました。
これは「FF15」をこのパソコンで快適に遊べますよという指標になります。
より具体的なことを言うと解像度を変更したりして負荷の度合いを変えてテストも出来ます。
今回ですと解像度「1920×1080」の「高負荷モード」でしたのでこれより負荷を軽くしてテストすると結果が変わったりします。
パソコンを計測して見えてくること【ベンチマークの結果を指標にしよう】
では、こうしたベンチマークの結果から何を見ていくかということも解説していきますね。
目的のゲームが快適に遊べるかどうか
今回は「FF15」のベンチマークを使いましたので、FF15に対して快適に遊べるかは一目でわかりますよね?
他に応用として他のゲームやソフトを使いたい場合の見方も解説します。
- まずFF15のベンチマークは、元々そのゲームに対して快適に遊べるかどうかを図るソフトなのでFF15の「推奨環境」を見ます。
- 次に本来の目的のソフトの推奨環境と見比べます。私はMHWI(モンスターハンターアイスボーン)をやっているのでモンハンの推奨環境と見比べてみましょう
FF15推奨環境 | MHWI推奨環境 | |
---|---|---|
OS | WINDOWS®7 SP1, 8.1, 10 (64-BIT) | WINDOWS®7, 8, 8.1, 10 (64-BIT 必須) |
CPU | Intel®Core™ i7 3770、AMD FX-8350 | Intel®Core™ i7 3770 or Core™ i3 8350 or Core™ i3 9350F or AMD Ryzen™ 5 1500X or Ryzen™ 5 3400G |
グラフィックカード | NVIDIA®GeForce®GTX 1060(VRAM 6GB) AMD Radeon™ RX 480 | NVIDIA®GeForce®GTX 1060(VRAM 3GB) or GTX 1650 or AMD Radeon™ RX 480 or RX 570 |
メモリ | 16GB | 8GB RAM |
空き容量 | 100GB以上 | 48GB以上 |
多少分かりやすくなるよう赤文字をつけてみましたが、黒文字は同等性能、赤文字は要求性能に差がある部分です。
FF15のほうがビデオメモリやメインメモリ、空き容量を多く求めているのが分かるかなと思います。
つまり「FF15が快適に動く環境であればMHWIも快適に動くと判断できる」という見方が出来ます。
これを一つ覚えておけば新しい別のソフトを使いたいと思った時でも指標になるので便利ですよ。
他にも「型落ちのパソコンだけどソフト動くかなあ」と迷った時も測定してみるといいですよ。案外快適に動いてまだ使えるという判断が出来たりもします。
部品に不良がないかどうかチェックできる
初期不良であったり、劣化であったりと不良といっても様々ですが、エラーや強制終了などのトラブルを発生させる時というのは主に強い負荷がかかったときです。
ベンチマークは性能測定のためにあえて強い負荷をパソコンにかけるので、部品の故障を見極めるのにも使えますよ。
上で紹介したFF15はCPUやグラボに非常に強い負荷をかけるベンチマークなので、グラボの不良を見極めるのに役立ちます。
おすすめベンチマーク【個人でパソコンを計測するなら現状はコレ1つでOK】
正直なところ今回紹介した「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」一つあればとりあえず問題ないと言えます。
実際、私自身ベンチマークはこれしか使っていません。
SSDやメモリをメインに測定できるベンチマークもありますし、使い方も知っていますが私は必要ないので使っていません。
目的のソフトを快適に動かせるかどうかだけ見てるので十分かなあと…。
もし他のベンチマークが気になる方は色々ググってみて下さい。沢山出てきますよ。
まとめ:【パソコン初心者の方向け】ベンチマークとはなにかについて解説します
- ベンチマークとは特定の環境下においてパソコンの持つ性能をスコア化したもの
- 最近では対象のゲームを快適に動かせるかどうかのためのベンチマークが増えている
- 他のゲームを快適に遊べるかといった応用も可能
- 強い負荷がかかるので機材のエラーチェックなんて使い方も出来る
今回はベンチマークとは?とその活用について記載しましたが如何でしたでしょうか?
普段はそこまで使うことは無いでしょうが、パソコンで何か新しいことをやりたいときに性能が足りるか不足かを図る目安に使えます。
頭の片隅でもいいので覚えておくと役に立つ時が来るかもしれません。
それでは今回はここまでとします。
今後はより良いパソコンライフを送ってください。
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