【初心者必見】パソコンの延長保証は必要?付けるなら何年?
「パソコンの延長保証ってつけるべき?」
「3年、4年、5年と延長保証も色々あるけどどれがいいのかな?」
今回はこのような疑問や悩みにお答えしていきます。
延長保証をつけるべきかつけないべきか、パソコンに限らない永遠の命題ですよね。
今回の記事ではこの延長保証をつけるかつけないか、つけるなら期間はどうするかという内容で解説していきます。
この記事を書いている私はパソコンの修理、サポート業務を約10年以上経験してきており延長保証についても数えきれないほどの相談を受けてきました。
そんな私が、自分の経験や知識からおすすめの延長保証の付け方や考え方をお教えします。
あなたが今後パソコンを買い替える際の保証をどうするかの参考材料になるはずです。
それでは本文へどうぞ。
パソコンの延長保証はつけるなら4年以上がおすすめ
まずは結論から入りますが、延長保証をつけるのであれば「4年以上」がおすすめ、もしくはいっそのこと延長せずに「1年」保証にするかですね。
逆に3年はおすすめしません、ちょうど保証が切れたくらいから壊れ始めるのでリスクが高いです。
メーカーによって延長保証は「3年」「4年」「5年」まで1年区切りで選べるようになっているほか、最近では月額制で加入している限りいつでも修理を受けられるサービス形態になっているメーカーもあります。
メーカー既製品はもとより、BTOパソコンでもほとんどのところは無料で1年間は保証をつけてくれています。
保証の内容についてはメーカーごとに差異があるため(自然故障のみなのか、保証金額上限、災害系はどうなるか等々)保証をつけるか迷われる方は購入前にしっかり確認しておきましょう。
パソコンの延長保証はストレージ(HDD,SSD)の寿命に合わせてつけるべき【故障率が一番高い】
延長保証の期間はストレージ(HDD,SSD)の寿命に合わせてつけるのが最も効果的です。
その理由は「最も故障しやすい部品」だからです。
保証が必要な時というのは、パソコンが故障して動かなくなってしまった時です。どこか1つの部品が壊れれば、他の部品が正常に稼働してもパソコンは正しく動いてくれません。
では、延長保証についてはどう考えるか?どこか1つの部品が故障すればパソコンが動かなくなってしまうのであれば、一番故障しやすい部品をターゲットにして延長保証の期間を選択すればおのずと無駄が少なくなります。
それがストレージ(HDD,SSD)です。
ストレージ(HDD,SSD)の寿命はおよそ3~5年
ストレージ(HDD,SSD)の寿命はおよそ3~5年としている私の根拠ですが。
サポートでパソコンの修理相談も何件も受けてきましたが「何年くらい使ってます?」という質問を私がすると、「3年は超えてる」「もうすぐ5年たつくらい」と3~5年経過する旨の答えがほとんどでした。
そして一日のパソコンの使用時間を聞くと「ほぼ毎日朝からつけっぱなし」とか「6時間以上」なんて解答は珍しくなかったです。
そうでない場合は「買ったばっかり」「先月買った」等の1年未満、というかもはや初期不良のレベルでの速さが多かったですね。
つまりこの経験から私は、毎日長時間(6~8時間以上)使用しているストレージ(HDD,SSD)の寿命はおよそ3~5年としています。
上記の寿命に合わせた延長保証という観点から見ると、3年では丁度保証が切れた頃になってしまうので延長保証は4年以上が望ましいというのが分かりますね。
尚、パソコンの寿命やストレージについては
パソコンの寿命はどのくらい?おすすめの買い替え知識や処分方法も教えます
HDDとSSDの違いを分かりやすく解説|パソコンや部品選びの参考にどうぞ
で解説していますので興味がわいた方は読んでみて下さい。
余談ですが、ストレージに次いで保証が多かったのはメモリ、グラボ、電源ユニットでしたが、これらは原因だったお客さんは大体5年を超えていて保障期間オーバーでした。
いっそのこと延長保証しないのもあり【パソコンの使用率から判断】
いっそのこと思い切り割り切って1年保証だけ延長しないのもありです。
具体的に下で解説しますね。
使用時間が短いから延長しない
上記のストレージの寿命が3~5年というのは一日の稼働時間が長い方(6~8時間以上)というのはご理解いただけたかと思います。
パソコンは使うことで劣化していくため、一日の使用時間が短ければそれだけ長寿命になりやすく延長期間を超えても稼働し続けることは大いにありえます。
では、1日「2~4時間」くらいしか使わないのであれば単純計算で劣化速度は半分以下になるので6年以上は動くという解釈が出来ます。
であれば、最長5年の保証であっても期間を超えてしまうため無理に保証を付ける必要はないと判断できますね。
むしろ、それだけ長く使えれば新しいより高性能なパソコンが登場しているので買い替えたほうがお得なことがほとんどです。
使用時間が長くても割り切って延長無しというのもあり
こちらは割り切った考え方です。
故障してもすっぱり諦めて修理せずに買い替える、もしくは自分で部品交換して直してしまう方向けの考え方です。
先の経験談で挙げた通り、早い保証は1年どころか数か月で発症するため延長保証がなくても対応できます。
5年以内で壊れたら諦める、潔すぎる考え方です。
とはいえパソコンは数年で次世代のパーツを使った高性能機が登場するので、壊れたらさっさと買い替えるというのはありの考え方です。あとは当人のお財布事情次第ですが(汗
ちなみに、私の場合は保証は一切つけていません。
なぜなら自作PCをずっとやってきているため、全ての部品が自分で交換できるからです。
まとめ:【初心者必見】パソコンの延長保証は必要?付けるなら何年?
- 延長保証を付けるなら4年以上がおすすめ
- 最も壊れやすい部品はストレージ
- 寿命は一日6~8時間の稼働で3~5年
- いっそのこと割り切って1年保証のみというのもあり(私はこっち派)
今回はパソコンの延長保証は付けるべき?付けるなら何年がおすすめ?といったテーマで解説しました。
如何でしたでしょうか?
私自身の長いサポート経験からこのような期間を出しました。
人によっては「そんなに長くない」「もっと長持ちする」という方もいるかもしれませんが、この業界に長く身を置いていた人が聞けば「そこまでズレてない」と思っていただけるはずです。
とはいえパソコンに限らず機械の寿命は「目安」なので所謂「アタリ」「はずれ」といった運の絡む部分が大きいのも事実です。
保障に頼り切らず、時々データのバックアップを取り掃除をしてあげてください。
そうすればパソコンは長持ちするし、いつ故障しても大丈夫だという安心感も出ます。
それではこれからも快適なパソコンライフを送ってください。
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