【初心者向け】自分に合うCPUはこれ!パソコン選びの重要項目!
「パソコンを選ぶときにCPUが大事ってよく聞くけどどこをどう見ればいいのかよくわからないよ」
「プログラミングやりたいんだけど、どのくらいのCPUがいいのかってよくわからない」
「用途に合わせてCPUを選ばないといけないって言っても、どのくらいのCPUが何に向いてるのか全然わからない、なにか目安になる情報がほしいよ」
今回はこのような疑問や悩みについてお答えしていきます。
パソコンの買い替え等でラインナップを見ているときに必ずと言っていいほど気にしなければいけない項目の一つが「CPU 」です。
よく説明の記事では「人の脳」に例えられることが多い部品で、パソコン選択の際には重要な箇所です。
とはいえ、どれだけ重要といわれても型番ごとの細かい違いや、用途に合わせた選択となるとどのあたりが妥当なのかがしっかりとは分からないという方は多いと思います。
この記事ではそんな方々へ向けて、いくつかの用途とそれに合わせたぴったりのCPUをご紹介します。
さらに興味のある方向けに型番の見方も説明していきますので、用途ごとの選択やCPUの情報の見方が分かるようになるでしょう。
私自身は約10年以上のパソコン業務経験と自作経験があり、今でも相談に乗ったり自分であれこれ改造して知識をアップデートしていますのでそれなりに信用できる情報と自負しています。
それでは本文へどうぞ。
【パソコンを買う前に】あなたの用途に合うCPUはこれです
CPUの性能を示唆するシリーズ名ごとに、自分のやりたいことが出来るCPUがどのあたりなのかがすぐにわかる一覧表を用意しました。
勿論、用途といっても非常に多彩なので私なりにざっくり分けています。
まずはこの表で自分のやりたいことがどのあたりのCPUなのか目星をつけるといいでしょう。それだけで今後のパソコン選びもグッと楽になりますよ。
因みに価格帯というのはCPUのみを部品で買った場合の目安価格です。
intel製CPUの比較一覧
CPUの 名前 | 価格帯 | 性能 | 向いてる用途 |
---|---|---|---|
Celeron | 4,000円~7,000円 | 低い コア数:2 クロック周波数:3.2GHz | インターネット閲覧 書類作成 (ワード) |
Pentium | 7,000円~10,000円 | 低め コア数:2 クロック周波数:2.6~3.7GHz | インターネット閲覧 書類作成 (ワード、エクセル) |
Core i3 | 8,000円~20,000円 | 中くらい コア数:2 クロック周波数:3.1~4.2GHz | インターネット閲覧、書類作成 (ワード、エクセル、パワーポイント) ブログサイト運営 動画視聴(YouTube等の閲覧) |
Core i5 | 10,000円~30,000円 | 高い コア数:4~6 クロック周波数:2.4~3.8GHz | プログラミング、画像加工 比較的軽めな動画加工 CAD系の図面作成 ブラウザ系等の軽めなゲーム |
Core i7 | 30,000円~70,000円 | 非常に高い コア数:4~8 クロック周波数:3.0~4.2GHz | ガチレベルのオンラインゲーム プロレベルの動画編集 3DCAD等のモデリング系作業 アプリを同時起動して作業したい人 |
Core i9 | 50,000円~300,000円 | めちゃくちゃ高い コア数:6~18 クロック周波数:2.1~5GHz | もはや趣味の領域 i7でも満足できないプロ向け ガチのゲーマーや動画編集者向け |
AMD製CPUの比較一覧
CPUの 名前 | 価格帯 | 性能 | 向いてる用途 |
---|---|---|---|
A | 10,000円~ | 低い コア数:2~4 クロック周波数:2.5~4.0GHz | インターネット閲覧、書類作成 (ワード、エクセル、パワーポイント) ブログサイト運営 動画視聴(YouTube等の閲覧) |
FX | 10,000円~ | 中 コア数:4~8 クロック周波数:3.3~4.0GHz | プログラミング、画像加工 比較的軽めな動画加工 CAD系の図面作成 ブラウザ系等の軽めなゲーム |
Ryzen | 12,000円~400,000円 | 高い コア数:4~32 クロック周波数:3.1~3.9GHz | ガチレベルのオンラインゲーム プロレベルの動画編集 3DCAD等のモデリング系作業 アプリを同時起動して作業したい人 |
こんな感じですね。下へ行くほど高性能になっています。
CPUは「大は小を兼ねる」で考えてOKなので例えば「ブログ運営」であればcore i3、i5、i7、i9のお好きなものを選んでもらえればばっちりです。
ちなみに赤文字の部分は「ゲーム」「ブログ」「プログラミング」「動画編集」「画像編集」のことです。
私自身も経験があったり、興味があるジャンルなのでCPU比較では記載のCPU以上のモデルを選べば問題ありませんよ。
CPUと一言で言ってもその種類は多数あり、メーカーだけで2社、それぞれのグレードを表す製品名なども分けていくと更に細かくなり、さらに同じ製品名でもいくつもの型番があり皆違う性能をしています。
いちいちそんな細かいのを網羅しても情報量にくたびれるだけなので、この一覧表からやりたいことが載っているCPU以上のモデルを選べばOKです。
【もう少し詳しく知りたい方へ】CPUの型番の見方を解説|パソコンカタログもこれで楽勝
上の表だけでも十分ですが「カタログや直販サイトに載っているCPUの型番を正しく見れるようになりたい」という方ように、CPUの型番の具体的な見方を解説します。
そこまで興味ないなあという方は読み飛ばしてもらっても構いませんよ。
サンプルとして私がパソコンに搭載しているCPU「Intel Core i7-9700K 3.60GHz-4.90Ghz 8コア/8スレッド 12MB 」の型番を分解して説明していきますね。
CPUの型番の見方
上記のCPU型番を分解して説明するとこうなります。
「Intel」「Core」「i7」「9700」「K」「3.60GHz-4.90Ghz」「8コア」「8スレッド」「12MB 」
カッコごとに区切りました、全部で9項目になりましたね。これに説明をつけていくと以下のようになります。
名称 | 解説 |
---|---|
Intel | CPUを作っている企業の名前、つまり「Intel」社です。 大手では他にAMD社があります。 |
Core | ブランド名です。 他には「Pentium」や「Celeron」などがあり構造や性能で分けられています。 Celeron < Pentium < Coreシリーズの順で高性能 |
i7 | シリーズ名で、ほかに「i3」「i5」「i9」が存在、数字が大きいほど高性能です。 i3 < i5 < i7 < i9 の順で高性能 |
9700 | プロセッサーナンバーと呼ばれ、数字が大きいほど高性能です。 |
K | 末尾のアルファベットは「カテゴリー」つまり「種類」を表しています。 末尾にアルファベットの無いモデルも存在し、K, S, T, U等々様々な種類がありそれぞれ上位モデルだったり省電力モデルだったりします。 必ずしも末尾にアルファベットが付いている=無いモデルより高性能にはなりません。 よくある誤解なのでそこだけ要注意。 |
3.60Ghz-4.90Ghz | クロック周波数のことでこれが大きいほど高速です。 数字の振れ幅があるのはパーツの機能で速度を上げること(名前:オーバークロック)が可能だからです。 |
8コア | 実際にCPUに搭載されているコアの数です。 「人の脳」の例えになぞらえるなら「脳が8こある」という解釈でOKです。 |
8スレッド | そのCPUが実際に処理できる仕事の数です。 8スレッドなので8つまでマルチタスクが可能ということです。 |
12MB | CPUが持つ高速なメモリです。 メインメモリの負担を減らや役割を持ち、大きいほど処理が重くなりにくくなります。 |
型番の項目を分解して解説しました。これに慣れておけば、ほかのCPUの名前を見た時もどの辺が性能に直結している部分なのかが分かるようになりますよ。
まあ、ぶっちゃけた言い方してしまうと…「数字がデカくて金額高いのが早い」となるわけなんですけどね(汗
【CPUだけでは全ては決まらない】他の性能や予算も見てパソコンを選ぼう
パソコンの性能を決定づけるのはCPUだけではありません。
読者の皆さんが聞いたことある言葉だと「メモリ」「グラボ」「HDD」「SSD」とかが挙がるのではないでしょうか?
そういった項目も含めて総合的にパソコンの性能を見定めていくことが必要になります。
とはいえ市販されているパソコンは、大体はCPUを軸にしてメモリやグラボも合わせて高性能だったり大容量のものを搭載しているので、CPUを軸にして考えるのは間違ってはいませんよ。
より詳しい選び方、スペックの見方については
【初心者必読】パソコンのスペック表の中身を解説!全部が分からなくても大丈夫
で解説していますので、もし詳しく知りたい方は読んでみて下さい。
きっと知識を深めるのに役に立ちますよ。
まとめ:【初心者向け】自分に合うCPUはこれ!パソコン選びの重要項目!
- 選択の視野に入ってくるのは大体Core i3以上のモデル、可能ならばi5まで行けるとより快適になってくる
- 型番からより詳しい性能が読み取れる、ぶっちゃければ数字が大きくて高価格ほど高性能でOK
- 他の項目も着目して最終選択をすべき、だが市販PCはCPUを軸に他の部品も性能を上げてくる傾向にある
如何でしたでしょうか?
最終的にはいろんな項目を見てパソコンを選ぶべきですが、市販パソコンは前述したとおり、CPUを起点に各パーツの性能も考慮されているので、CPUベースで考えても間違った選択にはなりません。
色んな部品のことが分かる方は、一つ一つを見定めて自分に合うパソコンをチョイスしてもらうのがベストですが。
あまり難しいことよくわからないという方は、まずはこの記事の情報を参考にしてCPUを軸にして考えてみてはいかがでしょう?
自分のやりたいことに加えてパソコンのハード知識も蓄積していくと、買い替えや改造といったことも簡単にできるようになっていくので、自分の出来ることの幅が広がっていきますよ。
それではみなさん、楽しいパソコンライフを送ってください。
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